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チームとして臨み、楽しんだ「北海道マラソン2023」RETO RUNNING CLUB
Text: shun sato 北海道マラソンには、RETO RUNNING CULBから30名ものランナーが出走した。 夏のマラソンで、しかも場所は札幌。地方都市のマラソンに一つのチームからこれだけのメンバーがそろって出走するのは、なかなかないだろう。 北海道マラソン6日前の公式練習会にも出走者が多く参加した 今回は出走者だけではなく、応援とサポートで参加するメンバー、そしてメンバーの自己ベストを更新するためにペーサーとして参加したメンバーもいる。 土本優作さんは、市川貴洋さんのサポートをしながら走った。 「道マラにエントリーしたけど、自己ベストは出ないんで練習がてら自己ベストにチャレンジする人をサポートしようと思ったんです。自分は初めてだったんですけど、練習会での話やチャットで呼びかけをしたらイッチ―さんから『お願いします』と連絡があり、やることになりました」 メンバーのサポートを買って出た土本さん 市川さんは、土本さんのサポートは非常にありがたかったという。 レースでサポートの大きさを実感したのは、給水の時だった。これまで過剰に摂り過ぎたり、コップを取るのにスローダウンしたり、「給水は苦手」だった。土本さんは、最初の給水場での市川さんの対応を見て、そのことを理解した。 「給水で、最初の混んでいるところに取りにいったり、コップの持ち方も上から掴むんじゃなく、コップの中を持つ感じだったんです。それを見て、給水は僕がやった方がいいなと思いました」 2回目の給水場からは土本さんが水とスポーツドリンクを取って渡した。給水場に寄らずに走ればスピードロスと転倒などのアクシデントを避けられるからだ。 必要なジェルは、市川さん自身が保持していたが、土本さんはサポート組の小山内真紀さんに、15キロと35キロの個人エイドで経口補水ゼリーを渡してくれるようにお願いをしていた。 「マッキーさんがサポートしてくれたんですけど、そういうところでエイドを受けた時の走りって、少し変わりますからね。夏マラソンは塩分不足や脱水になると足がつってしまうんで」 市川さんの自己ベスト更新に向けてサポート体制は、万端だった。 土本さんにサポートをお願いした市川さん 15キロ地点で土本さんたちを待っていた小山内さんは、もともと道マラに出走予定だった。だが、本番5日前に目の異常を感じ、眼科医からも出走を止められたため、サポートに回った。 「サポートでも行こうと思ったのは、もともと走りたかった大会でしたし、30人もの大人数で行くのですごく楽しそうじゃないですか。練習会でみんな頑張っているのを見てきましたし、打ち上げもあるんで、応援でも十分楽しめるんじゃないかなと思っていくことにしました」 朝に札幌入りした小山内さんは、持参した凍った経口補水液に加え、駅近くのコンビニで氷などを仕入れ、タクシーで15キロのポイントに向かった。 レースでは予想外のことが起きていた。 15キロ地点で小山内さんを見つけると氷や経口補水液などを欲するメンバーが続出した。この日の札幌の気温は、スタート時点で約30度、湿度も高く、想像以上にランナーにダメージを与えていた。 「聖也さん(高木聖也コーチ)にゼリーを渡そうとしてうまく渡せなかったんですけど、引き返して獲りにきたんです。それで、聖也さんクラスでも相当きついんだなって思いました。みんなが来るのを待っていると体感的にそんなに暑さを感じなかったんですけど、ハマタカ(浜田享征)さんが歩いてきた時は衝撃的で、これは本当にヤバいなって思って、もう急いで氷を詰めました」 欠場したもののメンバーのサポートのために札幌へ駆けつけた小山内さん 袋に詰めた氷は、メンバーだけではなく、欲するランナーに提供していくと、あっという間になくなった。10キロ地点で、氷を配っていた小渕美和さんから「こっちに向かいます」というメッセージがあったので、氷を3袋、買い足してきてもらうように連絡をした。 「正直、あれだけの氷を15キロ地点で使い果たすとは思っていなかったです。昨年、函館マラソンを走った時、30度越えた暑さでのマラソンの苦しさって分かっているつもりだったんですが、メンバーが苦しそうに走っている姿を見ると改めて夏のマラソンの苛酷さを感じました」 小山内さんは、この後、15キロの反対車線の37キロ地点に移動しようとした。だが、当然だが、「渡れないよ」とボランティアや警察に言われた。レース後半になるとランナー間に隙間ができるようになり、警察の許可を取った上でランナーに紛れて走り、37キロ地点に移動し、小渕さんと合流した。小山内さんの機転の効いた対応が普段はできないコースの横断を可能にした。...
チームとして臨み、楽しんだ「北海道マラソン2023」RETO RUNNING CLUB
Text: shun sato 北海道マラソンには、RETO RUNNING CULBから30名ものランナーが出走した。 夏のマラソンで、しかも場所は札幌。地方都市のマラソンに一つのチームからこれだけのメンバーがそろって出走するのは、なかなかないだろう。 北海道マラソン6日前の公式練習会にも出走者が多く参加した 今回は出走者だけではなく、応援とサポートで参加するメンバー、そしてメンバーの自己ベストを更新するためにペーサーとして参加したメンバーもいる。 土本優作さんは、市川貴洋さんのサポートをしながら走った。 「道マラにエントリーしたけど、自己ベストは出ないんで練習がてら自己ベストにチャレンジする人をサポートしようと思ったんです。自分は初めてだったんですけど、練習会での話やチャットで呼びかけをしたらイッチ―さんから『お願いします』と連絡があり、やることになりました」 メンバーのサポートを買って出た土本さん 市川さんは、土本さんのサポートは非常にありがたかったという。 レースでサポートの大きさを実感したのは、給水の時だった。これまで過剰に摂り過ぎたり、コップを取るのにスローダウンしたり、「給水は苦手」だった。土本さんは、最初の給水場での市川さんの対応を見て、そのことを理解した。 「給水で、最初の混んでいるところに取りにいったり、コップの持ち方も上から掴むんじゃなく、コップの中を持つ感じだったんです。それを見て、給水は僕がやった方がいいなと思いました」 2回目の給水場からは土本さんが水とスポーツドリンクを取って渡した。給水場に寄らずに走ればスピードロスと転倒などのアクシデントを避けられるからだ。 必要なジェルは、市川さん自身が保持していたが、土本さんはサポート組の小山内真紀さんに、15キロと35キロの個人エイドで経口補水ゼリーを渡してくれるようにお願いをしていた。 「マッキーさんがサポートしてくれたんですけど、そういうところでエイドを受けた時の走りって、少し変わりますからね。夏マラソンは塩分不足や脱水になると足がつってしまうんで」 市川さんの自己ベスト更新に向けてサポート体制は、万端だった。 土本さんにサポートをお願いした市川さん 15キロ地点で土本さんたちを待っていた小山内さんは、もともと道マラに出走予定だった。だが、本番5日前に目の異常を感じ、眼科医からも出走を止められたため、サポートに回った。 「サポートでも行こうと思ったのは、もともと走りたかった大会でしたし、30人もの大人数で行くのですごく楽しそうじゃないですか。練習会でみんな頑張っているのを見てきましたし、打ち上げもあるんで、応援でも十分楽しめるんじゃないかなと思っていくことにしました」 朝に札幌入りした小山内さんは、持参した凍った経口補水液に加え、駅近くのコンビニで氷などを仕入れ、タクシーで15キロのポイントに向かった。 レースでは予想外のことが起きていた。 15キロ地点で小山内さんを見つけると氷や経口補水液などを欲するメンバーが続出した。この日の札幌の気温は、スタート時点で約30度、湿度も高く、想像以上にランナーにダメージを与えていた。 「聖也さん(高木聖也コーチ)にゼリーを渡そうとしてうまく渡せなかったんですけど、引き返して獲りにきたんです。それで、聖也さんクラスでも相当きついんだなって思いました。みんなが来るのを待っていると体感的にそんなに暑さを感じなかったんですけど、ハマタカ(浜田享征)さんが歩いてきた時は衝撃的で、これは本当にヤバいなって思って、もう急いで氷を詰めました」 欠場したもののメンバーのサポートのために札幌へ駆けつけた小山内さん 袋に詰めた氷は、メンバーだけではなく、欲するランナーに提供していくと、あっという間になくなった。10キロ地点で、氷を配っていた小渕美和さんから「こっちに向かいます」というメッセージがあったので、氷を3袋、買い足してきてもらうように連絡をした。 「正直、あれだけの氷を15キロ地点で使い果たすとは思っていなかったです。昨年、函館マラソンを走った時、30度越えた暑さでのマラソンの苦しさって分かっているつもりだったんですが、メンバーが苦しそうに走っている姿を見ると改めて夏のマラソンの苛酷さを感じました」 小山内さんは、この後、15キロの反対車線の37キロ地点に移動しようとした。だが、当然だが、「渡れないよ」とボランティアや警察に言われた。レース後半になるとランナー間に隙間ができるようになり、警察の許可を取った上でランナーに紛れて走り、37キロ地点に移動し、小渕さんと合流した。小山内さんの機転の効いた対応が普段はできないコースの横断を可能にした。...

真夏の北海道マラソン「過酷なコンディションの中で自己ベストを更新できた理由」
Text: shun sato RETO RUNNING CLUB 第6クール(2023年8月~2023年10月)。チームとして大きなトピックの一つが、クラブの同一大会への参加人数としては過去最多となる約30名が出場した北海道マラソンだ。 真夏の厳しい気象コンディションの間も公式練習会は開催された 今年のレースは、スタート時の気温が29度、湿度78%。レース中には気温が30度を超えるなど、非常に厳しい気象コンディションの中での開催となった。男子の優勝タイムは第一回大会以来2時間20分を上回り、女子も1989年以降で最も遅い優勝タイム。完走率も81.1%とフルマラソンとしては非常に低い数値だった。そんな北海道マラソン2023において、RETO RUNNING CLUB メンバーの中には自己ベストを更新したメンバーがいた。 厳しいコンディションの中、自己ベストを更新できた理由とは。そしてチームとして参加した北海道マラソンの感想についてインタビューで聞いた。 レース当日の朝、北海道マラソンスタート地点 「PBは速めのジョグの成果」是枝一摩さん 結果:3時間15分48秒 / レース前PB:3時間23分16秒(大阪マラソン2023) フィニッシュラインで充実の表情 道マラは、秋冬のマラソンでサブ3を出すために、ペースは4分15秒で、30キロまでいく。その後は、タレても良いという感じで、現状どのくらいいけるのかというのを試すためのレースという位置付けでした。 スタート前は、絵(片山)さんが隣にいてくれたので練習会と変わらない雰囲気で、気持ち的にはかなり安心というか、平常心でいられました。最初の5キロぐらいは人が多くて、無理やり追い抜いていったのでムダに足を使ってしまい、落ち着かない感じだったんですけど、10キロぐらいでペースに乗れました。暑かったので、給水は一度に4カップぐらい取って、飲んだり、頭からかけたりしていました。それでも20キロまでは苦しむこともなく、絵さんともほぼ同じぐらいで気持ちよく走れていました。 片山さんとは普段の練習会から刺激しあっている でも、20キロ過ぎから徐々にキツくなってきて‥‥。自分的には必死に走っているのに、時計を見るとペースが上がっていないんです。30キロ過ぎにはかなりのダメージが来て、もう4分15秒では押せない。このままいけば自己ベストは出せるかもしれないけど着地点が見えなかったので、メンタル的にもかなりキツかったです。 ただ、そこからあまりペースを落とさずに走れたのは、今まで培ってきた練習の成果かなと思います。僕は、たぶん普段のジョグのペースがみんなよりも速めだと思うんです。4分40秒ぐらいで走っているんですけど、そのくらいだと永遠に走れる感じです。そのジョグのおかげで後半、キツイところでも普段走っているレベルは維持できていました。 今回は、PBを更新できましたけど、4分15秒で30キロまでいけたら自信にもなったと思うんです。でも、そこまで行けなかったので、次につながるような自信にはならなかったですね。みんなと比較すると、そこまでバテていないので、夏場のレースでも走れたのはひとつ評価できるのかなと思いますけど、今回の結果だけを見ると秋冬のレースでどこまでちゃんといけるのかなという不安があります。高い目標を見過ぎたというか、もう少しすべきことを突き詰めて自信となるものを得たかったです。 でも、今回の道マラは本当に最高でした。去年はひとりで現地に入って、どこでご飯を食べていいのか分からないので適当にご飯を食べて、翌日に備えて早く寝ました。翌日、朝食を摂ってアップを一人でやり、走って帰ってくるだけだったので、正直、あまり楽しくなかったんです。でも、今回は前日の夜からみんなでご飯を食べて、朝はみんなでアップして、スタートラインにいけば絵さんがいて、ゴールしたら聖也さんがいてくれた。練習会プラスマラソンの祭り感が重なって、ほんと、楽しかったです。 「前半は楽しく、後半は地獄。でも、楽しめました」山本明日香さん 結果:3時間28分43秒 / レース前PB:3時間37分27秒(京都マラソン2023)...
真夏の北海道マラソン「過酷なコンディションの中で自己ベストを更新できた理由」
Text: shun sato RETO RUNNING CLUB 第6クール(2023年8月~2023年10月)。チームとして大きなトピックの一つが、クラブの同一大会への参加人数としては過去最多となる約30名が出場した北海道マラソンだ。 真夏の厳しい気象コンディションの間も公式練習会は開催された 今年のレースは、スタート時の気温が29度、湿度78%。レース中には気温が30度を超えるなど、非常に厳しい気象コンディションの中での開催となった。男子の優勝タイムは第一回大会以来2時間20分を上回り、女子も1989年以降で最も遅い優勝タイム。完走率も81.1%とフルマラソンとしては非常に低い数値だった。そんな北海道マラソン2023において、RETO RUNNING CLUB メンバーの中には自己ベストを更新したメンバーがいた。 厳しいコンディションの中、自己ベストを更新できた理由とは。そしてチームとして参加した北海道マラソンの感想についてインタビューで聞いた。 レース当日の朝、北海道マラソンスタート地点 「PBは速めのジョグの成果」是枝一摩さん 結果:3時間15分48秒 / レース前PB:3時間23分16秒(大阪マラソン2023) フィニッシュラインで充実の表情 道マラは、秋冬のマラソンでサブ3を出すために、ペースは4分15秒で、30キロまでいく。その後は、タレても良いという感じで、現状どのくらいいけるのかというのを試すためのレースという位置付けでした。 スタート前は、絵(片山)さんが隣にいてくれたので練習会と変わらない雰囲気で、気持ち的にはかなり安心というか、平常心でいられました。最初の5キロぐらいは人が多くて、無理やり追い抜いていったのでムダに足を使ってしまい、落ち着かない感じだったんですけど、10キロぐらいでペースに乗れました。暑かったので、給水は一度に4カップぐらい取って、飲んだり、頭からかけたりしていました。それでも20キロまでは苦しむこともなく、絵さんともほぼ同じぐらいで気持ちよく走れていました。 片山さんとは普段の練習会から刺激しあっている でも、20キロ過ぎから徐々にキツくなってきて‥‥。自分的には必死に走っているのに、時計を見るとペースが上がっていないんです。30キロ過ぎにはかなりのダメージが来て、もう4分15秒では押せない。このままいけば自己ベストは出せるかもしれないけど着地点が見えなかったので、メンタル的にもかなりキツかったです。 ただ、そこからあまりペースを落とさずに走れたのは、今まで培ってきた練習の成果かなと思います。僕は、たぶん普段のジョグのペースがみんなよりも速めだと思うんです。4分40秒ぐらいで走っているんですけど、そのくらいだと永遠に走れる感じです。そのジョグのおかげで後半、キツイところでも普段走っているレベルは維持できていました。 今回は、PBを更新できましたけど、4分15秒で30キロまでいけたら自信にもなったと思うんです。でも、そこまで行けなかったので、次につながるような自信にはならなかったですね。みんなと比較すると、そこまでバテていないので、夏場のレースでも走れたのはひとつ評価できるのかなと思いますけど、今回の結果だけを見ると秋冬のレースでどこまでちゃんといけるのかなという不安があります。高い目標を見過ぎたというか、もう少しすべきことを突き詰めて自信となるものを得たかったです。 でも、今回の道マラは本当に最高でした。去年はひとりで現地に入って、どこでご飯を食べていいのか分からないので適当にご飯を食べて、翌日に備えて早く寝ました。翌日、朝食を摂ってアップを一人でやり、走って帰ってくるだけだったので、正直、あまり楽しくなかったんです。でも、今回は前日の夜からみんなでご飯を食べて、朝はみんなでアップして、スタートラインにいけば絵さんがいて、ゴールしたら聖也さんがいてくれた。練習会プラスマラソンの祭り感が重なって、ほんと、楽しかったです。 「前半は楽しく、後半は地獄。でも、楽しめました」山本明日香さん 結果:3時間28分43秒 / レース前PB:3時間37分27秒(京都マラソン2023)...

【新メンバー募集】RETO RUNNING CLUB 第7クール
RETOが主宰するRETO RUNNING CLUBでは、第7クールとなる2023年11月から2024年1月のメンバーを募集します。メンバーの一般募集は半年ぶりとなります。 クラブの合言葉は「Challenge is success」(挑戦は成功だ)。クラブ活動を通じて「目標達成をサポートすること」と「メンバーの人生を豊かにできるコミュニティであること」を理念に掲げて運営しています。 月2回の練習会、月1回のオンライン講習に加え、第7クールでは合宿も実施予定です。マラソンで目標を達成し、さらに充実したライフスタイルをおくりたい方のご応募をお待ちしています。 ◎申込リンクhttps://forms.gle/knDvA8hvrVUVUSFQA 募集クラス:A+:sub2:50/A1:sub3:00/A2:sub3:10/B:sub3:30/C:sub4:00参加費用:¥27,000(税込)※第7クール期間(2023年11月~2024年1月)分応募期間:2023年10月22日(日)迄選考結果:応募締切後、コーチによるセレクションを行い、事務局より選考結果を連絡します。(2023年11月1日頃に連絡予定) 【第7クール日程】◎公式練習会11月13日(月)11月27日(月)12月11日(月)12月25日(月)1月15日(月)1月29日(月)※練習時間は、19時30分~21時頃を予定※練習場所は、基本的には皇居(二重橋周辺) ◎個別練習会11月11日(土)距離走(駒澤公園)11月22日(水)スピード練習(織田F or 二重橋)12月2日(土)距離走(皇居)12月22日(金)スピード練習(織田F)1月13日(土)距離走(駒澤公園)1月26日(金)スピード練習(織田F)現役のトレイルランナーである田村コーチによる練習会です。参加する場合、費用は別途お支払い頂きます。 ◎オンライン講座走るために必要な知識を学ぶ講座やフィジカルトレーニングを行うオンラインセッションを実施します。 ◎合宿1月19日(金)~21日(日)の日程で合宿を行う予定。参加する場合、費用は別途お支払い頂きます。 ◎お問い合わせRRC運営事務局 / info@reto-sports.jp
【新メンバー募集】RETO RUNNING CLUB 第7クール
RETOが主宰するRETO RUNNING CLUBでは、第7クールとなる2023年11月から2024年1月のメンバーを募集します。メンバーの一般募集は半年ぶりとなります。 クラブの合言葉は「Challenge is success」(挑戦は成功だ)。クラブ活動を通じて「目標達成をサポートすること」と「メンバーの人生を豊かにできるコミュニティであること」を理念に掲げて運営しています。 月2回の練習会、月1回のオンライン講習に加え、第7クールでは合宿も実施予定です。マラソンで目標を達成し、さらに充実したライフスタイルをおくりたい方のご応募をお待ちしています。 ◎申込リンクhttps://forms.gle/knDvA8hvrVUVUSFQA 募集クラス:A+:sub2:50/A1:sub3:00/A2:sub3:10/B:sub3:30/C:sub4:00参加費用:¥27,000(税込)※第7クール期間(2023年11月~2024年1月)分応募期間:2023年10月22日(日)迄選考結果:応募締切後、コーチによるセレクションを行い、事務局より選考結果を連絡します。(2023年11月1日頃に連絡予定) 【第7クール日程】◎公式練習会11月13日(月)11月27日(月)12月11日(月)12月25日(月)1月15日(月)1月29日(月)※練習時間は、19時30分~21時頃を予定※練習場所は、基本的には皇居(二重橋周辺) ◎個別練習会11月11日(土)距離走(駒澤公園)11月22日(水)スピード練習(織田F or 二重橋)12月2日(土)距離走(皇居)12月22日(金)スピード練習(織田F)1月13日(土)距離走(駒澤公園)1月26日(金)スピード練習(織田F)現役のトレイルランナーである田村コーチによる練習会です。参加する場合、費用は別途お支払い頂きます。 ◎オンライン講座走るために必要な知識を学ぶ講座やフィジカルトレーニングを行うオンラインセッションを実施します。 ◎合宿1月19日(金)~21日(日)の日程で合宿を行う予定。参加する場合、費用は別途お支払い頂きます。 ◎お問い合わせRRC運営事務局 / info@reto-sports.jp

ランナーにとって身近でやっかいな足首捻挫。正しい対処方法とは。
Text: shun sato 甘く見てはならない足首捻挫 足首捻挫は、ランナーにとって、一番身近でやっかいな怪我だろう。 “やっかい”というのは、完治が簡単そうに見えて、実際はそうではないからだ。 捻挫は経験がある人が多いので、整形外科には頼らず、個人の判断で処置を施すケースもよくある。冷やして、湿布して、あるいは固定して、腫れが引けば走れるだろう。そう、自己判断して、走り始める。しかし、それは逆に怪我を悪化させてしまうことが多い。そうなると、回復までの長期化は避けられなくなる。「あの時、やめておけば」「自重していれば」という後悔は先に立たず、仲間や友人が走力を高めていく中、悶々とした日々を送ることになる。 「足首捻挫を甘くみないこと」 フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、そう語る。 「足首捻挫は、足の靭帯の損傷なんです。肉離れとか筋断裂は筋肉の損傷なんですけど、血管がたくさん通っているので修復する材料を血管を通して運ぶので正直な話、放っておいても治るんですよ。でも、足首捻挫のように靭帯や軟骨組織を損傷した場合、勝手には治りにくい」 捻挫は、靭帯の損傷程度によって三つに分けられている。 靭帯が伸びる程度の損傷をステージ1、靭帯の一部が切れるものをステージ2、靭帯が完全に切れるものをステージ3と定義している。 RETO RUNNING CLUBで講師を務める中野ジェームズ修一氏 RETORUNNINGCLUBメンバーの永田龍司さんは、昨年10月、帰宅ランの途中で右足首捻挫を受傷した。最初は湿布などを施し、安静にしていたが1週間後に腫れが治まり、走り出した。 「昔、足首を捻挫したことがあって、ちょっと休んで走り出したイメージがあったので、この時もそのイメージでちょっと休んだら走れるかなって思っていました。実際、1週間休んで20キロを走ったら走れたんです。でも、次の日にかなり悪化してしまいました」 筆者も昨年12月に右足首の捻挫を受傷し、1週間休んだ後、走り出した。永田さんと同じく過去の捻挫の事例からだいたいこのくらい休めば走れたという経験からランの再開時期を考えたのだが、こうした判断を一般的には行いがちだ。 避けたい自己判断とランニングの早期再開 中野氏は、経験からの自己判断が悪化させる一つの要因だという。 「捻挫は、誰もが子どもの頃に1度や2度は経験があると思います。子どもの頃は回復が早いんですが、その時にこの程度の捻挫でこのくらいの期間を休んで治ったという経験から復帰に対する基準が生まれるんです。でも、大人になって怪我すると年齢を重ねていくほど治りが遅くなっていきますし、靭帯の損傷なのでそもそも治りづらい。にもかかわらず痛みがなくなった時点で走ってしまうので、また損傷してしまう。それを繰り返していくと捻挫癖になってしまい、容易に捻挫が起こりやすくなってしまいます」 永田さんは、痛みが再発した1週間後、病院に行き、ステージ3の捻挫、全治3か月と診断された。その際、自分の感覚とドクターの診断が一致して内心ちょっとホッとした気持ちとマラソン1か月前だったので断念せざる終えない悲しさで一杯になったという。そこから足に負担を掛けず、体の機能を維持向上するために瞬発力、持久力、心肺機能の3つをトレーニングプログラムに取り入れた。瞬発系はウエイトトレーニング、持久力はウォーキング、心肺機能はエアロバイクのトレーニングをノーラン期間の2カ月つづけた。 「チームメートのトレーニングメニューが共有されるアプリもあまり見ないようにしてストレスを溜めないようにしていました。また、太らないように食事を考えつつ、睡眠時間はかなりたっぷりとっていました」 一方、筆者の場合は受傷して1週間後、走り始めた。くるぶし付近に腫れがあったが永田さんほどの痛みは感じず、目標としていたレースもあったのでアイシングをして走ることを継続していった。だが、レース(2022年12月のBeyond)で痛みが爆発し、途中棄権。その後の診断で全治2か月半と診断された。腫れても走れると過信しての顛末である。 計画的に対処しランニングを再開した永田さん 中野氏は、受傷した際は、「しばらく安静にするのが一番」という。 その観点からすれば永田さんが全治3か月を宣告され、2カ月ノーランで過ごしたのは、お手本のような対応だ。ただ、2カ月間も走れなかったので、いい状態で走れた頃の動きを忘れてしまい、自分の体が自分のものじゃないような感覚にも襲われた。それでも約3か月後の今年1月のハイテクハーフ前に状態が良くなった。思うように足首をコントロールできるようになり、ハイスピードでのポイント練習ができるまでに完全回復し、レースでは自己ベストを更新した。それまでちょうど3か月間で、ドクターの所見通りだった。 自分の場合、レース(Beyond)以降ノーランとしていたが、東京マラソンがあったためにわずか11日目にランを再開した。東京マラソンに賭けていた分、そこから痛みと野球ボール大の腫れとの格闘が続き、2月には藁にも縋る思いで鍼灸に毎週、通った。中野氏は、「走り始めた段階で痛みと腫れが出るということは、そもそも走っちゃいけないので、アウトです」というが、その通り、結局走れるようにならなかった。 4月に紹介してもらった鳥居先生(さがみ林間病院)に診てもらい、関節腔内注射で状態が好転に転じた。Beyond(2022年12月29日)での悪化から、6月のRETORUNNINGCLUB練習会で本格的に練習を再開できるまで約半年を要したことになる。 永田さんと自分の回復までの時間差は、年齢差や個人差があるにせよ、診断後のアプロ―チに起因している。目標レースを潔く諦めて医師の診断通りノーランを守った永田さんと鍼で痛みを取り、東京マラソンにすがった筆者。受傷後の対応の違いが復帰の明暗を分けたといえるだろう。...
ランナーにとって身近でやっかいな足首捻挫。正しい対処方法とは。
Text: shun sato 甘く見てはならない足首捻挫 足首捻挫は、ランナーにとって、一番身近でやっかいな怪我だろう。 “やっかい”というのは、完治が簡単そうに見えて、実際はそうではないからだ。 捻挫は経験がある人が多いので、整形外科には頼らず、個人の判断で処置を施すケースもよくある。冷やして、湿布して、あるいは固定して、腫れが引けば走れるだろう。そう、自己判断して、走り始める。しかし、それは逆に怪我を悪化させてしまうことが多い。そうなると、回復までの長期化は避けられなくなる。「あの時、やめておけば」「自重していれば」という後悔は先に立たず、仲間や友人が走力を高めていく中、悶々とした日々を送ることになる。 「足首捻挫を甘くみないこと」 フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、そう語る。 「足首捻挫は、足の靭帯の損傷なんです。肉離れとか筋断裂は筋肉の損傷なんですけど、血管がたくさん通っているので修復する材料を血管を通して運ぶので正直な話、放っておいても治るんですよ。でも、足首捻挫のように靭帯や軟骨組織を損傷した場合、勝手には治りにくい」 捻挫は、靭帯の損傷程度によって三つに分けられている。 靭帯が伸びる程度の損傷をステージ1、靭帯の一部が切れるものをステージ2、靭帯が完全に切れるものをステージ3と定義している。 RETO RUNNING CLUBで講師を務める中野ジェームズ修一氏 RETORUNNINGCLUBメンバーの永田龍司さんは、昨年10月、帰宅ランの途中で右足首捻挫を受傷した。最初は湿布などを施し、安静にしていたが1週間後に腫れが治まり、走り出した。 「昔、足首を捻挫したことがあって、ちょっと休んで走り出したイメージがあったので、この時もそのイメージでちょっと休んだら走れるかなって思っていました。実際、1週間休んで20キロを走ったら走れたんです。でも、次の日にかなり悪化してしまいました」 筆者も昨年12月に右足首の捻挫を受傷し、1週間休んだ後、走り出した。永田さんと同じく過去の捻挫の事例からだいたいこのくらい休めば走れたという経験からランの再開時期を考えたのだが、こうした判断を一般的には行いがちだ。 避けたい自己判断とランニングの早期再開 中野氏は、経験からの自己判断が悪化させる一つの要因だという。 「捻挫は、誰もが子どもの頃に1度や2度は経験があると思います。子どもの頃は回復が早いんですが、その時にこの程度の捻挫でこのくらいの期間を休んで治ったという経験から復帰に対する基準が生まれるんです。でも、大人になって怪我すると年齢を重ねていくほど治りが遅くなっていきますし、靭帯の損傷なのでそもそも治りづらい。にもかかわらず痛みがなくなった時点で走ってしまうので、また損傷してしまう。それを繰り返していくと捻挫癖になってしまい、容易に捻挫が起こりやすくなってしまいます」 永田さんは、痛みが再発した1週間後、病院に行き、ステージ3の捻挫、全治3か月と診断された。その際、自分の感覚とドクターの診断が一致して内心ちょっとホッとした気持ちとマラソン1か月前だったので断念せざる終えない悲しさで一杯になったという。そこから足に負担を掛けず、体の機能を維持向上するために瞬発力、持久力、心肺機能の3つをトレーニングプログラムに取り入れた。瞬発系はウエイトトレーニング、持久力はウォーキング、心肺機能はエアロバイクのトレーニングをノーラン期間の2カ月つづけた。 「チームメートのトレーニングメニューが共有されるアプリもあまり見ないようにしてストレスを溜めないようにしていました。また、太らないように食事を考えつつ、睡眠時間はかなりたっぷりとっていました」 一方、筆者の場合は受傷して1週間後、走り始めた。くるぶし付近に腫れがあったが永田さんほどの痛みは感じず、目標としていたレースもあったのでアイシングをして走ることを継続していった。だが、レース(2022年12月のBeyond)で痛みが爆発し、途中棄権。その後の診断で全治2か月半と診断された。腫れても走れると過信しての顛末である。 計画的に対処しランニングを再開した永田さん 中野氏は、受傷した際は、「しばらく安静にするのが一番」という。 その観点からすれば永田さんが全治3か月を宣告され、2カ月ノーランで過ごしたのは、お手本のような対応だ。ただ、2カ月間も走れなかったので、いい状態で走れた頃の動きを忘れてしまい、自分の体が自分のものじゃないような感覚にも襲われた。それでも約3か月後の今年1月のハイテクハーフ前に状態が良くなった。思うように足首をコントロールできるようになり、ハイスピードでのポイント練習ができるまでに完全回復し、レースでは自己ベストを更新した。それまでちょうど3か月間で、ドクターの所見通りだった。 自分の場合、レース(Beyond)以降ノーランとしていたが、東京マラソンがあったためにわずか11日目にランを再開した。東京マラソンに賭けていた分、そこから痛みと野球ボール大の腫れとの格闘が続き、2月には藁にも縋る思いで鍼灸に毎週、通った。中野氏は、「走り始めた段階で痛みと腫れが出るということは、そもそも走っちゃいけないので、アウトです」というが、その通り、結局走れるようにならなかった。 4月に紹介してもらった鳥居先生(さがみ林間病院)に診てもらい、関節腔内注射で状態が好転に転じた。Beyond(2022年12月29日)での悪化から、6月のRETORUNNINGCLUB練習会で本格的に練習を再開できるまで約半年を要したことになる。 永田さんと自分の回復までの時間差は、年齢差や個人差があるにせよ、診断後のアプロ―チに起因している。目標レースを潔く諦めて医師の診断通りノーランを守った永田さんと鍼で痛みを取り、東京マラソンにすがった筆者。受傷後の対応の違いが復帰の明暗を分けたといえるだろう。...

あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです
RRC member interview Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソンsub 3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。
あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです
RRC member interview Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソンsub 3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。

達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです
RRC member interview Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソンsub 4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース
達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです
RRC member interview Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソンsub 4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース