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チームとして臨み、楽しんだ「北海道マラソン2023」RETO RUNNING CLUB
Text: shun sato 北海道マラソンには、RETO RUNNING CULBから30名ものランナーが出走した。 夏のマラソンで、しかも場所は札幌。地方都市のマラソンに一つのチームからこれだけのメンバーがそろって出走するのは、なかなかないだろう。 北海道マラソン6日前の公式練習会にも出走者が多く参加した 今回は出走者だけではなく、応援とサポートで参加するメンバー、そしてメンバーの自己ベストを更新するためにペーサーとして参加したメンバーもいる。 土本優作さんは、市川貴洋さんのサポートをしながら走った。 「道マラにエントリーしたけど、自己ベストは出ないんで練習がてら自己ベストにチャレンジする人をサポートしようと思ったんです。自分は初めてだったんですけど、練習会での話やチャットで呼びかけをしたらイッチ―さんから『お願いします』と連絡があり、やることになりました」 メンバーのサポートを買って出た土本さん 市川さんは、土本さんのサポートは非常にありがたかったという。 レースでサポートの大きさを実感したのは、給水の時だった。これまで過剰に摂り過ぎたり、コップを取るのにスローダウンしたり、「給水は苦手」だった。土本さんは、最初の給水場での市川さんの対応を見て、そのことを理解した。 「給水で、最初の混んでいるところに取りにいったり、コップの持ち方も上から掴むんじゃなく、コップの中を持つ感じだったんです。それを見て、給水は僕がやった方がいいなと思いました」 2回目の給水場からは土本さんが水とスポーツドリンクを取って渡した。給水場に寄らずに走ればスピードロスと転倒などのアクシデントを避けられるからだ。 必要なジェルは、市川さん自身が保持していたが、土本さんはサポート組の小山内真紀さんに、15キロと35キロの個人エイドで経口補水ゼリーを渡してくれるようにお願いをしていた。 「マッキーさんがサポートしてくれたんですけど、そういうところでエイドを受けた時の走りって、少し変わりますからね。夏マラソンは塩分不足や脱水になると足がつってしまうんで」 市川さんの自己ベスト更新に向けてサポート体制は、万端だった。 土本さんにサポートをお願いした市川さん 15キロ地点で土本さんたちを待っていた小山内さんは、もともと道マラに出走予定だった。だが、本番5日前に目の異常を感じ、眼科医からも出走を止められたため、サポートに回った。 「サポートでも行こうと思ったのは、もともと走りたかった大会でしたし、30人もの大人数で行くのですごく楽しそうじゃないですか。練習会でみんな頑張っているのを見てきましたし、打ち上げもあるんで、応援でも十分楽しめるんじゃないかなと思っていくことにしました」 朝に札幌入りした小山内さんは、持参した凍った経口補水液に加え、駅近くのコンビニで氷などを仕入れ、タクシーで15キロのポイントに向かった。 レースでは予想外のことが起きていた。 15キロ地点で小山内さんを見つけると氷や経口補水液などを欲するメンバーが続出した。この日の札幌の気温は、スタート時点で約30度、湿度も高く、想像以上にランナーにダメージを与えていた。 「聖也さん(高木聖也コーチ)にゼリーを渡そうとしてうまく渡せなかったんですけど、引き返して獲りにきたんです。それで、聖也さんクラスでも相当きついんだなって思いました。みんなが来るのを待っていると体感的にそんなに暑さを感じなかったんですけど、ハマタカ(浜田享征)さんが歩いてきた時は衝撃的で、これは本当にヤバいなって思って、もう急いで氷を詰めました」 欠場したもののメンバーのサポートのために札幌へ駆けつけた小山内さん 袋に詰めた氷は、メンバーだけではなく、欲するランナーに提供していくと、あっという間になくなった。10キロ地点で、氷を配っていた小渕美和さんから「こっちに向かいます」というメッセージがあったので、氷を3袋、買い足してきてもらうように連絡をした。 「正直、あれだけの氷を15キロ地点で使い果たすとは思っていなかったです。昨年、函館マラソンを走った時、30度越えた暑さでのマラソンの苦しさって分かっているつもりだったんですが、メンバーが苦しそうに走っている姿を見ると改めて夏のマラソンの苛酷さを感じました」 小山内さんは、この後、15キロの反対車線の37キロ地点に移動しようとした。だが、当然だが、「渡れないよ」とボランティアや警察に言われた。レース後半になるとランナー間に隙間ができるようになり、警察の許可を取った上でランナーに紛れて走り、37キロ地点に移動し、小渕さんと合流した。小山内さんの機転の効いた対応が普段はできないコースの横断を可能にした。...
チームとして臨み、楽しんだ「北海道マラソン2023」RETO RUNNING CLUB
Text: shun sato 北海道マラソンには、RETO RUNNING CULBから30名ものランナーが出走した。 夏のマラソンで、しかも場所は札幌。地方都市のマラソンに一つのチームからこれだけのメンバーがそろって出走するのは、なかなかないだろう。 北海道マラソン6日前の公式練習会にも出走者が多く参加した 今回は出走者だけではなく、応援とサポートで参加するメンバー、そしてメンバーの自己ベストを更新するためにペーサーとして参加したメンバーもいる。 土本優作さんは、市川貴洋さんのサポートをしながら走った。 「道マラにエントリーしたけど、自己ベストは出ないんで練習がてら自己ベストにチャレンジする人をサポートしようと思ったんです。自分は初めてだったんですけど、練習会での話やチャットで呼びかけをしたらイッチ―さんから『お願いします』と連絡があり、やることになりました」 メンバーのサポートを買って出た土本さん 市川さんは、土本さんのサポートは非常にありがたかったという。 レースでサポートの大きさを実感したのは、給水の時だった。これまで過剰に摂り過ぎたり、コップを取るのにスローダウンしたり、「給水は苦手」だった。土本さんは、最初の給水場での市川さんの対応を見て、そのことを理解した。 「給水で、最初の混んでいるところに取りにいったり、コップの持ち方も上から掴むんじゃなく、コップの中を持つ感じだったんです。それを見て、給水は僕がやった方がいいなと思いました」 2回目の給水場からは土本さんが水とスポーツドリンクを取って渡した。給水場に寄らずに走ればスピードロスと転倒などのアクシデントを避けられるからだ。 必要なジェルは、市川さん自身が保持していたが、土本さんはサポート組の小山内真紀さんに、15キロと35キロの個人エイドで経口補水ゼリーを渡してくれるようにお願いをしていた。 「マッキーさんがサポートしてくれたんですけど、そういうところでエイドを受けた時の走りって、少し変わりますからね。夏マラソンは塩分不足や脱水になると足がつってしまうんで」 市川さんの自己ベスト更新に向けてサポート体制は、万端だった。 土本さんにサポートをお願いした市川さん 15キロ地点で土本さんたちを待っていた小山内さんは、もともと道マラに出走予定だった。だが、本番5日前に目の異常を感じ、眼科医からも出走を止められたため、サポートに回った。 「サポートでも行こうと思ったのは、もともと走りたかった大会でしたし、30人もの大人数で行くのですごく楽しそうじゃないですか。練習会でみんな頑張っているのを見てきましたし、打ち上げもあるんで、応援でも十分楽しめるんじゃないかなと思っていくことにしました」 朝に札幌入りした小山内さんは、持参した凍った経口補水液に加え、駅近くのコンビニで氷などを仕入れ、タクシーで15キロのポイントに向かった。 レースでは予想外のことが起きていた。 15キロ地点で小山内さんを見つけると氷や経口補水液などを欲するメンバーが続出した。この日の札幌の気温は、スタート時点で約30度、湿度も高く、想像以上にランナーにダメージを与えていた。 「聖也さん(高木聖也コーチ)にゼリーを渡そうとしてうまく渡せなかったんですけど、引き返して獲りにきたんです。それで、聖也さんクラスでも相当きついんだなって思いました。みんなが来るのを待っていると体感的にそんなに暑さを感じなかったんですけど、ハマタカ(浜田享征)さんが歩いてきた時は衝撃的で、これは本当にヤバいなって思って、もう急いで氷を詰めました」 欠場したもののメンバーのサポートのために札幌へ駆けつけた小山内さん 袋に詰めた氷は、メンバーだけではなく、欲するランナーに提供していくと、あっという間になくなった。10キロ地点で、氷を配っていた小渕美和さんから「こっちに向かいます」というメッセージがあったので、氷を3袋、買い足してきてもらうように連絡をした。 「正直、あれだけの氷を15キロ地点で使い果たすとは思っていなかったです。昨年、函館マラソンを走った時、30度越えた暑さでのマラソンの苦しさって分かっているつもりだったんですが、メンバーが苦しそうに走っている姿を見ると改めて夏のマラソンの苛酷さを感じました」 小山内さんは、この後、15キロの反対車線の37キロ地点に移動しようとした。だが、当然だが、「渡れないよ」とボランティアや警察に言われた。レース後半になるとランナー間に隙間ができるようになり、警察の許可を取った上でランナーに紛れて走り、37キロ地点に移動し、小渕さんと合流した。小山内さんの機転の効いた対応が普段はできないコースの横断を可能にした。...

真夏の北海道マラソン「過酷なコンディションの中で自己ベストを更新できた理由」
Text: shun sato RETO RUNNING CLUB 第6クール(2023年8月~2023年10月)。チームとして大きなトピックの一つが、クラブの同一大会への参加人数としては過去最多となる約30名が出場した北海道マラソンだ。 真夏の厳しい気象コンディションの間も公式練習会は開催された 今年のレースは、スタート時の気温が29度、湿度78%。レース中には気温が30度を超えるなど、非常に厳しい気象コンディションの中での開催となった。男子の優勝タイムは第一回大会以来2時間20分を上回り、女子も1989年以降で最も遅い優勝タイム。完走率も81.1%とフルマラソンとしては非常に低い数値だった。そんな北海道マラソン2023において、RETO RUNNING CLUB メンバーの中には自己ベストを更新したメンバーがいた。 厳しいコンディションの中、自己ベストを更新できた理由とは。そしてチームとして参加した北海道マラソンの感想についてインタビューで聞いた。 レース当日の朝、北海道マラソンスタート地点 「PBは速めのジョグの成果」是枝一摩さん 結果:3時間15分48秒 / レース前PB:3時間23分16秒(大阪マラソン2023) フィニッシュラインで充実の表情 道マラは、秋冬のマラソンでサブ3を出すために、ペースは4分15秒で、30キロまでいく。その後は、タレても良いという感じで、現状どのくらいいけるのかというのを試すためのレースという位置付けでした。 スタート前は、絵(片山)さんが隣にいてくれたので練習会と変わらない雰囲気で、気持ち的にはかなり安心というか、平常心でいられました。最初の5キロぐらいは人が多くて、無理やり追い抜いていったのでムダに足を使ってしまい、落ち着かない感じだったんですけど、10キロぐらいでペースに乗れました。暑かったので、給水は一度に4カップぐらい取って、飲んだり、頭からかけたりしていました。それでも20キロまでは苦しむこともなく、絵さんともほぼ同じぐらいで気持ちよく走れていました。 片山さんとは普段の練習会から刺激しあっている でも、20キロ過ぎから徐々にキツくなってきて‥‥。自分的には必死に走っているのに、時計を見るとペースが上がっていないんです。30キロ過ぎにはかなりのダメージが来て、もう4分15秒では押せない。このままいけば自己ベストは出せるかもしれないけど着地点が見えなかったので、メンタル的にもかなりキツかったです。 ただ、そこからあまりペースを落とさずに走れたのは、今まで培ってきた練習の成果かなと思います。僕は、たぶん普段のジョグのペースがみんなよりも速めだと思うんです。4分40秒ぐらいで走っているんですけど、そのくらいだと永遠に走れる感じです。そのジョグのおかげで後半、キツイところでも普段走っているレベルは維持できていました。 今回は、PBを更新できましたけど、4分15秒で30キロまでいけたら自信にもなったと思うんです。でも、そこまで行けなかったので、次につながるような自信にはならなかったですね。みんなと比較すると、そこまでバテていないので、夏場のレースでも走れたのはひとつ評価できるのかなと思いますけど、今回の結果だけを見ると秋冬のレースでどこまでちゃんといけるのかなという不安があります。高い目標を見過ぎたというか、もう少しすべきことを突き詰めて自信となるものを得たかったです。 でも、今回の道マラは本当に最高でした。去年はひとりで現地に入って、どこでご飯を食べていいのか分からないので適当にご飯を食べて、翌日に備えて早く寝ました。翌日、朝食を摂ってアップを一人でやり、走って帰ってくるだけだったので、正直、あまり楽しくなかったんです。でも、今回は前日の夜からみんなでご飯を食べて、朝はみんなでアップして、スタートラインにいけば絵さんがいて、ゴールしたら聖也さんがいてくれた。練習会プラスマラソンの祭り感が重なって、ほんと、楽しかったです。 「前半は楽しく、後半は地獄。でも、楽しめました」山本明日香さん 結果:3時間28分43秒 / レース前PB:3時間37分27秒(京都マラソン2023)...
真夏の北海道マラソン「過酷なコンディションの中で自己ベストを更新できた理由」
Text: shun sato RETO RUNNING CLUB 第6クール(2023年8月~2023年10月)。チームとして大きなトピックの一つが、クラブの同一大会への参加人数としては過去最多となる約30名が出場した北海道マラソンだ。 真夏の厳しい気象コンディションの間も公式練習会は開催された 今年のレースは、スタート時の気温が29度、湿度78%。レース中には気温が30度を超えるなど、非常に厳しい気象コンディションの中での開催となった。男子の優勝タイムは第一回大会以来2時間20分を上回り、女子も1989年以降で最も遅い優勝タイム。完走率も81.1%とフルマラソンとしては非常に低い数値だった。そんな北海道マラソン2023において、RETO RUNNING CLUB メンバーの中には自己ベストを更新したメンバーがいた。 厳しいコンディションの中、自己ベストを更新できた理由とは。そしてチームとして参加した北海道マラソンの感想についてインタビューで聞いた。 レース当日の朝、北海道マラソンスタート地点 「PBは速めのジョグの成果」是枝一摩さん 結果:3時間15分48秒 / レース前PB:3時間23分16秒(大阪マラソン2023) フィニッシュラインで充実の表情 道マラは、秋冬のマラソンでサブ3を出すために、ペースは4分15秒で、30キロまでいく。その後は、タレても良いという感じで、現状どのくらいいけるのかというのを試すためのレースという位置付けでした。 スタート前は、絵(片山)さんが隣にいてくれたので練習会と変わらない雰囲気で、気持ち的にはかなり安心というか、平常心でいられました。最初の5キロぐらいは人が多くて、無理やり追い抜いていったのでムダに足を使ってしまい、落ち着かない感じだったんですけど、10キロぐらいでペースに乗れました。暑かったので、給水は一度に4カップぐらい取って、飲んだり、頭からかけたりしていました。それでも20キロまでは苦しむこともなく、絵さんともほぼ同じぐらいで気持ちよく走れていました。 片山さんとは普段の練習会から刺激しあっている でも、20キロ過ぎから徐々にキツくなってきて‥‥。自分的には必死に走っているのに、時計を見るとペースが上がっていないんです。30キロ過ぎにはかなりのダメージが来て、もう4分15秒では押せない。このままいけば自己ベストは出せるかもしれないけど着地点が見えなかったので、メンタル的にもかなりキツかったです。 ただ、そこからあまりペースを落とさずに走れたのは、今まで培ってきた練習の成果かなと思います。僕は、たぶん普段のジョグのペースがみんなよりも速めだと思うんです。4分40秒ぐらいで走っているんですけど、そのくらいだと永遠に走れる感じです。そのジョグのおかげで後半、キツイところでも普段走っているレベルは維持できていました。 今回は、PBを更新できましたけど、4分15秒で30キロまでいけたら自信にもなったと思うんです。でも、そこまで行けなかったので、次につながるような自信にはならなかったですね。みんなと比較すると、そこまでバテていないので、夏場のレースでも走れたのはひとつ評価できるのかなと思いますけど、今回の結果だけを見ると秋冬のレースでどこまでちゃんといけるのかなという不安があります。高い目標を見過ぎたというか、もう少しすべきことを突き詰めて自信となるものを得たかったです。 でも、今回の道マラは本当に最高でした。去年はひとりで現地に入って、どこでご飯を食べていいのか分からないので適当にご飯を食べて、翌日に備えて早く寝ました。翌日、朝食を摂ってアップを一人でやり、走って帰ってくるだけだったので、正直、あまり楽しくなかったんです。でも、今回は前日の夜からみんなでご飯を食べて、朝はみんなでアップして、スタートラインにいけば絵さんがいて、ゴールしたら聖也さんがいてくれた。練習会プラスマラソンの祭り感が重なって、ほんと、楽しかったです。 「前半は楽しく、後半は地獄。でも、楽しめました」山本明日香さん 結果:3時間28分43秒 / レース前PB:3時間37分27秒(京都マラソン2023)...

「あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソン3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。
「あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソン3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。

「達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソン4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース
「達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソン4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース

「MVPは目標を達成した時に欲しかった(笑)」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Bチーム(目標:フルマラソン3時間30分)第5クールMVPに選ばれた金子一美さん RETO RUNNING CLUBの第5クール(2023年5月〜7月)、金子一美さんはストラバでチームでもトップを競うレベルで距離を踏んでいました。昨年は貧血の影響で練習後に倒れ込むなど体調面での不安を抱えていましたが、このクールでは体質改善が進んで貧血の症状の軽くなり、充実した練習をこなし、月間350キロ越えを実現しました。 復調のきっかけとなった食事改善 このクールからすごく体調が良くなってRETOの練習はもちろん、普段の練習もメニューをこなせるようになったので、それが走りにも出て来ているのかなぁと思っています。 猛暑の中行われた1500mタイムトライアルでも目標を達成 そのキッカケになったのは、貧血のための点滴と中野(ジェームズ修一)さんの食事指導です。以前から貧血気味で練習の途中で具合が悪くなって、練習をこなせなかったりしたんですが、そのふたつのおかげでガラリと変わりました。中野さんの食事指導は、これまでの食事についてお話しをさせてもらった時、「栄養失調の状態で、常に貯金がない状態で走っているので、タンパク質をしっかり摂りましょう」と言われたんです。それから3週間、3食を撮って中野さんに送って見ていただきました。私の体重や日々の練習量でいうと1日、約80gのタンパク質が必要になるんですけど食事を見て、「今日はゆで卵を一つ食べたらいい感じですね」とか、「動物性と植物性タンパク質のバランスをもう少しよくしてください」等々、アドバイスをしていただいて、その上でこういう食事を摂ればタンパク質が足りてきますというベースを作っていただきました。 メンバーから相談を受けることも多い金子さん 全ては秋以降のレースに向けて それを続けていくことで、以前と違いが明確に出てきました。練習では、後半に粘りが出て来て、最後はしんどいみたいのがあまりなくなったんです。また、6月は300キロ、7月は350キロを目指していて、距離を踏む練習がメインにしていましたが、リカバリーも含めてすごくうまくいっている感じがしています。今月、350キロに設定したのは、道マラのスタートラインに立った時、これだけ走ったという自信になるかなということで設定しました。それに夏の走り込みは秋からのレースの結果を左右すると思っているので、これまでの練習、北海道マラソンを含めてすべてを秋の金沢、来年の勝田、東京に繋げていけたらと思っています。 富士見合宿 5クールを終えて、チームの雰囲気は変わりましたね。私は1クール(RRC発足時)からのメンバーですが、最初の頃のBチームは、女子が3人で、刺激し合うというよりはのほほんという感じでやっていました(笑)。でも、徐々に女子が増えて、目標をクリアしようと自分をプッシュする人が増えることで、私もそういう流れに乗れるようになってレースに対する気持ちも変わってきました。 メンバーの目標達成にも刺激を受けて ひとつ転機になったのは、ゆうこりん(長谷部裕子)が長野マラソンでサブ3.5を達成したことです。目標を達成して格好いいなと思いましたし、すごくいい流れを作ってくれたと思うんです。次は自分だとは、その時はまだ思えなかったんですが(苦笑)、練習して力が伸びている人をみるといい環境にいるなと思いますし、そこに希望が持てますよね。 標準を合わせるのは秋以降のレース 昨年は、まだチームの波に乗れていない感じだったんですけど、今は走れている手応えを感じていますし、ようやくスタートラインに立った気がします。そういう状態ですので、このクールでのMVPは正直、えって思いましたし、しっかり目標をクリアしてからいただければと思いました(苦笑)。でも、期待含みということで、これを励みにしてサブ3.5を達成したいと思います。
「MVPは目標を達成した時に欲しかった(笑)」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Bチーム(目標:フルマラソン3時間30分)第5クールMVPに選ばれた金子一美さん RETO RUNNING CLUBの第5クール(2023年5月〜7月)、金子一美さんはストラバでチームでもトップを競うレベルで距離を踏んでいました。昨年は貧血の影響で練習後に倒れ込むなど体調面での不安を抱えていましたが、このクールでは体質改善が進んで貧血の症状の軽くなり、充実した練習をこなし、月間350キロ越えを実現しました。 復調のきっかけとなった食事改善 このクールからすごく体調が良くなってRETOの練習はもちろん、普段の練習もメニューをこなせるようになったので、それが走りにも出て来ているのかなぁと思っています。 猛暑の中行われた1500mタイムトライアルでも目標を達成 そのキッカケになったのは、貧血のための点滴と中野(ジェームズ修一)さんの食事指導です。以前から貧血気味で練習の途中で具合が悪くなって、練習をこなせなかったりしたんですが、そのふたつのおかげでガラリと変わりました。中野さんの食事指導は、これまでの食事についてお話しをさせてもらった時、「栄養失調の状態で、常に貯金がない状態で走っているので、タンパク質をしっかり摂りましょう」と言われたんです。それから3週間、3食を撮って中野さんに送って見ていただきました。私の体重や日々の練習量でいうと1日、約80gのタンパク質が必要になるんですけど食事を見て、「今日はゆで卵を一つ食べたらいい感じですね」とか、「動物性と植物性タンパク質のバランスをもう少しよくしてください」等々、アドバイスをしていただいて、その上でこういう食事を摂ればタンパク質が足りてきますというベースを作っていただきました。 メンバーから相談を受けることも多い金子さん 全ては秋以降のレースに向けて それを続けていくことで、以前と違いが明確に出てきました。練習では、後半に粘りが出て来て、最後はしんどいみたいのがあまりなくなったんです。また、6月は300キロ、7月は350キロを目指していて、距離を踏む練習がメインにしていましたが、リカバリーも含めてすごくうまくいっている感じがしています。今月、350キロに設定したのは、道マラのスタートラインに立った時、これだけ走ったという自信になるかなということで設定しました。それに夏の走り込みは秋からのレースの結果を左右すると思っているので、これまでの練習、北海道マラソンを含めてすべてを秋の金沢、来年の勝田、東京に繋げていけたらと思っています。 富士見合宿 5クールを終えて、チームの雰囲気は変わりましたね。私は1クール(RRC発足時)からのメンバーですが、最初の頃のBチームは、女子が3人で、刺激し合うというよりはのほほんという感じでやっていました(笑)。でも、徐々に女子が増えて、目標をクリアしようと自分をプッシュする人が増えることで、私もそういう流れに乗れるようになってレースに対する気持ちも変わってきました。 メンバーの目標達成にも刺激を受けて ひとつ転機になったのは、ゆうこりん(長谷部裕子)が長野マラソンでサブ3.5を達成したことです。目標を達成して格好いいなと思いましたし、すごくいい流れを作ってくれたと思うんです。次は自分だとは、その時はまだ思えなかったんですが(苦笑)、練習して力が伸びている人をみるといい環境にいるなと思いますし、そこに希望が持てますよね。 標準を合わせるのは秋以降のレース 昨年は、まだチームの波に乗れていない感じだったんですけど、今は走れている手応えを感じていますし、ようやくスタートラインに立った気がします。そういう状態ですので、このクールでのMVPは正直、えって思いましたし、しっかり目標をクリアしてからいただければと思いました(苦笑)。でも、期待含みということで、これを励みにしてサブ3.5を達成したいと思います。

「心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです」RRCメンバ...
Text: shun sato A+チーム(目標:フルマラソン2時間50分)第5クールMVPに選ばれた唐津孝二さん 昨年、金沢マラソンで先陣を切ってサブ3を達成し、チームに勢いをつけた唐津孝二さん。今年の東京マラソンで2時間53分03秒を出し、その流れで7月ゴールドコーストマラソンではサブエガ(2時間50分切り)を達成しました。出場レースは外さず、PBを出し続ける源泉は月間450キロの積み重ねです。 会心のレースとなった「ゴールドコーストマラソン」 MVPをいただけたのは、ゴールドコーストマラソンの結果ですよね。目標だった2時間50分切りのサブエガを達成(2時間48分18秒)できてうれしかったですし、応援してくれたチームのみんなには感謝です。ありがとうございました。 サブエガを達成したゴールドマラソンのフィニッシュ後 目標を達成できたのは、ひとつは東京マラソンで練習が成果に結びつきPBを大きく更新できた(2時間53分03秒)ことが大きいです。そこで次のゴールドコーストマラソンに向けての練習やレースの組み立てがなんとなく見えてきました。 サブエガ達成に向けた取り組み サブエガ達成に向けては、比較的短期間でキロ5秒以上ペースを上げる必要があったこと、東京を踏まえイーブンに近い形で走り切ることが負荷も低く自分に合っていそうという感覚があり、今回は10-20キロのMペース走に集中的に取り組みました。キロ4分ペースで走り続けるたことはこれまでなかったので、そこをしっかりやり込み体を慣らすとともにペースを刻み込むことが大事だと考えたんです。 公式練習会 あとは、6-8キロのLT走(キロ3分47秒)、ロング走(30-40㎞)とハーフ(20-24㎞)を週1回程度、入れていました。ロング走とハーフのペースは暑さもあり、だいたいキロ4分30秒―4分50秒ぐらいです。基本的に朝、走っているんですが、正直しんどい時もあります。でも、「今日は行くんだ」と決めてまずは外に出ていました。今日は無理かなと思う日もありましたが、4、5キロを走っていると不思議とペースが上がってくるんです。その感覚を繰り返すことでなんとかレースまで継続できました。Mペース走は10キロから徐々に延ばして15キロぐらいまで走っていました。20キロはハーフのレースをうまく利用させてもらいました。 着実に自己ベストを更新してきた(写真は2022年12月のBeyond) サブエガ達成は、練習の成果が出て、ペースを3分58秒から59秒でコントロールできたのが、結果に繋がったと思います。トータルでペースが3分台というのは嬉しかったですね。レース後も以前とだいぶ違いました。これまではレースが終わると出し切った感があって、足がパンパンでつって歩けないみたいなことが多かったんです。でも、東京もそうでしたが今回はそれ以上に楽で、少し余力を残した状態でした。 第5クールの1500mタイムトライアル 昨年、僕が最初にサブ3を達成して、「壁がなくなったよ」と平野(友之)さんが言ってくれたんですが、その後、平野さんなど多くの方がサブ3を達成して続いてくれうれしかったです。本格シーズン前の早いタイミングでレースに出たこともあり、今回も少し早めにサブエガを達成できましたが、心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです。 今後の目標 RETOは、クールを重ねていくごとにみんなの熱量が高まり、お互いに刺激し合い、相乗効果でタイムが上がっています。僕は、練習会とか自ら開催するタイプじゃないですけど、結果を出して、みんなに刺激を与えられたらと思っています。でも、今、ストラバを見ていると、みんな、すごく走っていますよね。本当はゴールドコーストの後、もうちょっと休養期間を置きたかったんですけど、見ていたら逆に刺激を受けて、そんなに休めないなって思って走り始めました(苦笑)。次は、つくばと東京マラソンを走る予定です。できればタクちゃん(小坂拓也さん)の記録(2時間45分52秒)をどちらかで破りたいと思っています。
「心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです」RRCメンバ...
Text: shun sato A+チーム(目標:フルマラソン2時間50分)第5クールMVPに選ばれた唐津孝二さん 昨年、金沢マラソンで先陣を切ってサブ3を達成し、チームに勢いをつけた唐津孝二さん。今年の東京マラソンで2時間53分03秒を出し、その流れで7月ゴールドコーストマラソンではサブエガ(2時間50分切り)を達成しました。出場レースは外さず、PBを出し続ける源泉は月間450キロの積み重ねです。 会心のレースとなった「ゴールドコーストマラソン」 MVPをいただけたのは、ゴールドコーストマラソンの結果ですよね。目標だった2時間50分切りのサブエガを達成(2時間48分18秒)できてうれしかったですし、応援してくれたチームのみんなには感謝です。ありがとうございました。 サブエガを達成したゴールドマラソンのフィニッシュ後 目標を達成できたのは、ひとつは東京マラソンで練習が成果に結びつきPBを大きく更新できた(2時間53分03秒)ことが大きいです。そこで次のゴールドコーストマラソンに向けての練習やレースの組み立てがなんとなく見えてきました。 サブエガ達成に向けた取り組み サブエガ達成に向けては、比較的短期間でキロ5秒以上ペースを上げる必要があったこと、東京を踏まえイーブンに近い形で走り切ることが負荷も低く自分に合っていそうという感覚があり、今回は10-20キロのMペース走に集中的に取り組みました。キロ4分ペースで走り続けるたことはこれまでなかったので、そこをしっかりやり込み体を慣らすとともにペースを刻み込むことが大事だと考えたんです。 公式練習会 あとは、6-8キロのLT走(キロ3分47秒)、ロング走(30-40㎞)とハーフ(20-24㎞)を週1回程度、入れていました。ロング走とハーフのペースは暑さもあり、だいたいキロ4分30秒―4分50秒ぐらいです。基本的に朝、走っているんですが、正直しんどい時もあります。でも、「今日は行くんだ」と決めてまずは外に出ていました。今日は無理かなと思う日もありましたが、4、5キロを走っていると不思議とペースが上がってくるんです。その感覚を繰り返すことでなんとかレースまで継続できました。Mペース走は10キロから徐々に延ばして15キロぐらいまで走っていました。20キロはハーフのレースをうまく利用させてもらいました。 着実に自己ベストを更新してきた(写真は2022年12月のBeyond) サブエガ達成は、練習の成果が出て、ペースを3分58秒から59秒でコントロールできたのが、結果に繋がったと思います。トータルでペースが3分台というのは嬉しかったですね。レース後も以前とだいぶ違いました。これまではレースが終わると出し切った感があって、足がパンパンでつって歩けないみたいなことが多かったんです。でも、東京もそうでしたが今回はそれ以上に楽で、少し余力を残した状態でした。 第5クールの1500mタイムトライアル 昨年、僕が最初にサブ3を達成して、「壁がなくなったよ」と平野(友之)さんが言ってくれたんですが、その後、平野さんなど多くの方がサブ3を達成して続いてくれうれしかったです。本格シーズン前の早いタイミングでレースに出たこともあり、今回も少し早めにサブエガを達成できましたが、心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです。 今後の目標 RETOは、クールを重ねていくごとにみんなの熱量が高まり、お互いに刺激し合い、相乗効果でタイムが上がっています。僕は、練習会とか自ら開催するタイプじゃないですけど、結果を出して、みんなに刺激を与えられたらと思っています。でも、今、ストラバを見ていると、みんな、すごく走っていますよね。本当はゴールドコーストの後、もうちょっと休養期間を置きたかったんですけど、見ていたら逆に刺激を受けて、そんなに休めないなって思って走り始めました(苦笑)。次は、つくばと東京マラソンを走る予定です。できればタクちゃん(小坂拓也さん)の記録(2時間45分52秒)をどちらかで破りたいと思っています。