RRC member interview
text:Shun Sato
第10クール Bチーム(目標:フルマラソンsub 3時間30分)MVP 木村太さん
清々しい気持ちで終えた横浜マラソン
横浜マラソンで、サブ3.5(3時間23分20秒)を達成しましたが、ここまでタイムが出るとは正直、思っていなかったです。それまでの自己ベストは昨年の京都マラソンのタイム(3時間48分05秒)で、今年の大阪マラソンは撃沈(3時間57分53秒)したので、横浜ではなんとか30分を切れたらいいなと思っていました。
横浜は、高速道路のバンクが厳しいとか、タイムを出すのが難しいとか、いろいろ言われていたのですが、実際、走ってみると想像以上にキツかったです。高速道路には応援がいないですし、車で走っている時とは全然違う表情で、本当に自分との戦いでした。そこで我慢できたのは、RETOの厳しい練習を乗り越えてきたというのを思い出しながら走ることができたからです。ハーフで余力があったので、サブ3.5のペーサーを抜いた時ぐらいから30分切れるかなと思いました。ゴールした時、「こんなタイムで走ってたの?」とビックリしましたし、いつもはレース後、足が攣ってぶっ倒れているんですけど、その時はそういうこともなく、清々しい気持ちで終えることができました。
お互いを高め合う刺激
大阪から横浜までの期間での取り組みで一番プラスになったのは、やはりRETOに入ったことです。僕は9期(2024年5月~7月)から入ったのですが、初めてRETOの練習会に出た時、みんながぶっ倒れるまで走る姿を見て、「みんなすごいし、場違いなところに来ちゃったな」と思いました。でも、Bチームでみなさんの背中を見て走っていると、すごく頑張っているのが伝わってきましたし、チーム全体がそれぞれの目標に向かって自分を追い込みながらお互いを高め合っているのを見て、自分も頑張ってみようと思いました。本当に、RETOではみなさんからすごくエネルギーをもらっています。
ランで健康体に
練習はRETOをベースに、あとはストラバでみんなが走っているのを見て、刺激を受け、可能な限り走るようにしていました。月間の走行距離は、180キロぐらいでした。それまで100キロぐらいしか走っていなかったので、自分のなかでは大きな変化です。走るのは基本的に土日で、平日は仕事で帰ってきた後、お風呂を沸かしている間に少しでも走るという感じで、距離を積み重ねていきました。走っていく中で体重が減り、体調がすごく良くなりましたし、健康診断の検査値も良くなり、良いことしかないですね。
自分の人生が変わった
僕は、もともとマラソンとか長い距離を走るのが好きではなかったんです。ずっと野球をしていて、走り始めたのは社会人になり、会社の先輩に誘われたのがキッカケでした。もう7年ぐらい前ですが、初めて走ったのが湘南国際マラソンです。それからも一人で走り続けて、年に1、2回ペースでマラソンに出ていました。数年前に東京に転勤になり、単発で練習会に出ていたのですが、お酒を飲んでいる時にFacebookでRETOの募集を見て、勢いで応募しました。運良く入ることができて良かったですし、マラソンとの向き合い方はもちろん、自分の人生が変わりましたね。
マラソンが自分の成長を引き出す
―なぜ、走るのですか。
今までは、マラソンを走ってゴールし、その達成感を感じ続けたいと思って走っていたのですが、最近ちょっと考えが変わってきました。正直、この年齢でここまでタイムが伸びるとは考えていませんでした。でも、実際にすごく伸びてきている現実を見ると、自分が気が付いていないだけで、まだまだ成長できる部分があるのかなと思いました。それを引き出してくれるのがマラソンなのかなと思います。これは自分の生き方とか仕事に通じる部分でもあると思っているので、これからも走って自分の潜在能力をどんどん引き出して成長して行けたらと思っています。