すべては「IKEUCHI ORGANICが好きだから」。スポーツタオルでのコラボが叶った理由

すべては「IKEUCHI ORGANICが好きだから」。スポーツタオルでのコラボが叶った理由

Text: yuki yoshida

「たぶん『好きです』みたいなことしか伝えてないかもしれないです(笑)」と柔らかい笑顔で話すのは、RETO事業の責任者であり、神野大地のマネジメントを務める高木聖也。

RETOとIKEUCHI ORGANICのコラボタオル「IKEUCHI ORGANIC × RETO スポーツタオル」を企画・開発するにあたって、今回は、高木から神野に“IKEUCHI ORGANICがどんなにいいか”をプレゼン。神野も、自宅でIKEUCHI ORGANICのアイテムを愛用するくらい今ではすっかりファンになっていますが、コラボをするにあたって、二人の間でどんなコミュニケーションがあったのでしょうか。

プロランナーの神野大地とRETO事業の責任者である高木聖也が、たっぷりと、IKEUCHI ORGANICへの愛を語っています。

なんで、IKEUCHI ORGANICだったのか?

── 今回なぜ、IKEUCHI ORGANICとコラボしたいと思ったのでしょうか。

高木聖也(以下、高木):僕がIKEUCHI ORGANICのファンで。本当に、ものがすごくよくて、基本的にはそこがすべてです。あとは、メディアの発信でより好きになっていったというのがリアルなところで、WEBメディア「イケウチな人たち。」noteなどの読み物からこだわりが見えてくるのがいいなと思っていました。

実際に広報の牟田口さんとやりとりさせていただいても、「自分の周りのアスリートに提供できますよ」といった話をしたら、そこにも結構条件があって。「ぜひ使ってください」という感じでただ商品を提供するのではなくて、「このタオルを本当にいいと思ってくれる方じゃないと……」と言われて、そういうところが逆にすごくいいなと感じたのもあります。

── 高木さんがIKEUCHI ORGANICのファンになったのは、美容師の方のnoteがきっかけだったとか。普段から、人の勧めに耳を傾けるタイプなんでしょうか?その発信を見て、どうして使ってみようと思ったのですか?

高木:結構前のことなので鮮明には覚えていないのですが、IKEUCHI ORGANICのことは、牟田口さんの発信や共通の知人のSNSを通してなんとなく知っていました。それで、自分のタイムラインに流れてきた記事を読んで、買ってみたいと思いました。それはたぶん、noteの文章が響いたというのもあったと思いますが、そんなに深く考えずに買ったという感じです。そういうことがよくあるかというと、普段はそんなにないです。

── IKEUCHI ORGANICを潜在的に知っていて、タイミングが合って購入に至ったということですね。

高木:そうです。

── その購入からどうコラボの話へと繋がっていったのでしょう。

高木:そのときに、IKEUCHI ORGANICとコラボできたらいいなというのは漠然と思っていました。でも、僕たちのような何も実績のないブランドがIKEUCHIさんとコラボするのはハードルが高いだろうなとは感じていて。実現するのは難しいだろうなと思っていました。

IKEUCHI ORGANICの牟田口さんと連絡をとって、その後どういうふうに話が進んだのかというコラボの経緯に関しては、IKEUCHI ORGANICさん側のインタビューで詳細があると思うので、ここではRETO側の話をしますね。

今回に関しては、僕が神野に「こことやりたい」というのをプレゼンしないといけない立場だったのですが、それは押し押しではよくないですよね。でもそこは、実際に神野にもタオルを使ってもらったら「確かになんかいいね」となって。

タオルのよさって表現が難しいと思うんですけど、「なんかいいよね」という反応をくれたので、それだったらいいねという形でコラボの話を進めました。そこで神野が「微妙でしょ」という反応をしたら僕は諦めなければいけなかったんですが。

── 確かに、神野選手が気に入らないとコラボの話にはならないですよね。神野選手の「なんかいい」を言語化したいのですが、当時気に入ったポイントは何だったのでしょう?


画像提供:IKEUCHI ORGANIC 株式会社

神野大地(以下、神野):僕は色んなものを試すタイプではなくて、同じものを使い続けるタイプです。なので、人が勧めていてもそれに手を出すか?といわれるとそうではなくて。けれど、自分が信頼している人からの勧めだったらわりと受け入れるスタンスも持っているので、聖也さんに「IKEUCHI ORGANICのタオルがすごくいいから」と言われて、まずは使ってみました。

タオルって、数枚で何百円という安いものも普通にあって、僕も利用していました。いいタオルを使ったからといってモチベーションが上がるとか、足が速くなることはないと思っていて、タオルにそこまでこだわったことはありませんでした。

でも実際に使ってみたら、今まで自分が使ってきたタオルとは明らかに違いましたね。最初の肌感といいますか、ふわふわしているのに吸水性もしっかりあって。ほかのタオルは、「ふわふわしてないけど吸水性がかなりある」か「ふわふわしてるけど吸水性があまりない」というイメージで、僕はそういうタオルをずっと使っていたので、IKEUCHI ORGANICのタオルから新しい発見がありました。

── RETOでコラボ商品を企画するにあたって、今回は高木さんから神野選手への提案だったと聞きましたが、逆のパターンもありますか?

高木:はい、神野が実際に使っていて「こことコラボしたい」というパターンもあります。現状は両方のパターンがあって、ただ、神野と自分の間で決めているのは、神野が自分が使いたいと思えることと、人に自信を持っておすすめできるということですね。あとは、誰がつくっているのか、どうやってつくっているのか、そこを見せてくれるようなメーカーさんと一緒にやっていきたいという話はしています。

「好きです」以外のこと……何か言ったかな(笑)


画像提供:IKEUCHI ORGANIC 株式会社

── 先ほど、IKEUCHI ORGANICとコラボするハードルという話がありましたが、IKEUCHI ORGANICさんにはどうアプローチしたんですか?

高木:本当に、「好きです」みたいなことしかたぶん伝えてないかもしれないです(笑)。自分が使っているIKEUCHI ORGANICのタオルがどんなにいいかとか、「本当違いますよね」という感じ……。

── (笑)。逆に、「好き」以外のことは何を伝えたんでしょう?

高木:ほかに何も言ってないことはないと思いますが(笑)、本当に好きっていうことと、商品を使ってみて感じたことの話がメインです。もしかしたら、日常的にIKEUCHI ORGANICの商品を使っていたので、本当のファンだということを感じていただけたのかもしれないですね。

あとは、さっきも言いましたが「イケウチな人たち。」をかなり読み込んでいたので、「こういうのも見た」「ああいうのも好きなんですよね」という話でも盛り上がったかもしれません。メディアの空気感が好きで、職人の人たちの考え方を前に出しているというのはすごく面白いなと思いますし、僕は結構そういうのにも興味があります。

製品に対しての誇りや愛着、こだわりに惹かれてどんどんファンになった


画像提供:IKEUCHI ORGANIC 株式会社

神野:僕は、IKEUCHI ORGANICさんのことを、聖也さんに勧められるまで知らなかったというのが事実としてあります。実際に使いはじめてみてすごくいいなと思ったのもありますし、あとは、池内代表や牟田口さんとお話しさせていただいたなかで、これはもしかしたら当たり前なのかもしれないですけど、本当にこの商品はいいものなんだというのがすごく伝わってきて。自分たちが関わっている商品に対しての誇りみたいなものをすごく感じて、より好きになりました。

高木:僕ももともとはタオルが好きで、というところだったんですけど、企業姿勢としてのこだわりが強いところにも惹かれていて。過程をオープンにしているところもそうですし、2073年(創業120周年)までに赤ちゃんが食べられるタオルを創る、というエッジの効いた企業指針を掲げているところもいいなと思います。これは実際に池内代表や牟田口さんとお会いする前に、すでにIKEUCHI ORGANICを好きだった理由のひとつです。

あとは、さっきまさに神野が言いましたが、接する方みんなが自社の商品に愛着を持っているところに、より惹かれました。肝は本当に池内代表のこだわりで、タオルの前はオーディオに関してもすごかったみたいですし、先日お会いしたときの、自分のお父さんの会社に戻ろうと思ったらお父さんが亡くなってタオルのことを知らないまま社長に……という話でも、「でもものづくりって、結局一緒だから」みたいな。どこまでこだわれるかで、しかも終わりがないということを代表が話してくださって。その考えが、IKEUCHI ORGANICがIKEUCHI ORGANICらしくここまで突き進んできた理由なんだろうなと感じます。

IKEUCHI ORGANICの一番好きなアイテムは?

── 二人は、IKEUCHI ORGANICのファンということですが、一番好きな商品は何ですか?できれば、コラボタオル以外でお願いします!

神野:自分が思う「こんなタオルがあったら欲しい」というタオルを開発させていただいたので、自分はコラボタオルが一番好きですし、欲しかったものなので……はい(笑)。

このタオルのよさは、吸水性がしっかりあって、顔の汗を拭いたときのザラっとした感じがないところです。かといって、めちゃくちゃふわふわかというとそこまではなくて軽いふわっと感なんですけど。それで、汗もしっかり吸ってくれて、においもつかないという。理想が詰まった一番幸せなことが叶うような状況ですね。


画像提供:IKEUCHI ORGANIC 株式会社

コラボ商品以外では、「オーガニック732」のタオルケットを毎日使っていて、これは本当に一番いいです(笑)。普段はソファのところに置いていて、テレビを観たり、昼寝をしたりっていうときに使うんですけど、これのよさは引っかからないところです。これまで使っていたものは色んなところに引っかかるのがストレスでした。爪が長いわけではないのに爪に引っかかるとか、あとは、僕は足の裏などの皮がめくれると皮がちょっと硬くなってきて、そこに引っかかるんですよ。でも、このIKEUCHI ORGANICのタオルケットは引っかかることが一切なくて、繊細につくられているんだろうなあというのを感じています。僕はこれ、すごくお気に入りです。

高木:僕は「オーガニック960」ですね。960を美容師さんが勧めてて、最初に買って、それが原点なので。

小さなストレスを感じないというだけで、幸福度が高まるんじゃないかなって

── 神野選手が「RETO」という自分のブランドを立ち上げて、ものづくりをする理由は何ですか?

神野:世の中にはいい商品がたくさんあると思っていて。でもみんなが知っているものは、ブランディングがしっかりできているものが多いですよね。逆を言うと、いい商品なのに広まっていないものもあると思っています。

コラボという形で、本当にいいものを、自分を通して少しでも世の中の人に知ってもらえたらいいなというのもそうですし、いいものだったらみんなで使うのが一番理想で、そうあるべきだと思っているので、それが理由ですかね。

IKEUCHI ORGANICのタオルも、自分が使ってみてすごくいいものだなと感じますし、これまでタオルに対するこだわりを持っていなかったんですけど、タオルを通してのストレスを感じないっていう、それだけでも、日々の生活において幸福度が高まるのを僕は体感しました。じゃあ、色んな人に僕と同じような気持ちを味わってもらいたいというのも理由のひとつとしてあります。

── 高木さんから補足はありますか?

高木:本当に今神野が言ってくれたとおりで、それがすべてです。

大きく言うと、いいプロダクトが少しでも多くの人に届けば社会をよくするというのもそうですし、一緒にコラボする先を応援することにも繋がると思っています。IKEUCHI ORGANICはブランド力があるメーカーですが、それでも知らない人もいますし、「RETO」や神野を通してコラボ先の別の商品を買ってくれる人を増やしたいというのも思っていて。RETO事業にはそういう裏コンセプトもひとつありますね。


画像提供:IKEUCHI ORGANIC 株式会社

── 最後に、この記事を読んでくださっている方に、ひと言お願いします。

神野:自分が本当にいいと思える商品を「RETO」では販売していきたいと思っています。自分が売るということに責任を持ちたいから、どうつくられているか、誰がつくっているかを知るために工場も見学させていただいていますし、そのうえで今回のタオルも自信を持って勧められる商品です。

僕のファンの方が買ってくれるというのももちろん嬉しいですが、理想を言うと、「RETO」は神野大地という名前がついているわけではないので、「RETO」というブランドの認知が広がるといいなと。「RETO」の商品って全部いいんだよねと、神野大地プロデュースとは関係なく、多くの人に知ってもらえる、ご購入いただけるようなブランドにしていきたいと思っています。

── ありがとうございます。高木さんからもお願いします。

高木:……とくにないかもしれないですね(笑)。神野が言ったとおりです。「本当にいいもの」を商品化するというのは今後もこだわっていきたいと思っているので、ぜひ一度試してみてくださいという、それだけです!

 

 

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