RRC member interview
Text: shun sato
Bチーム(目標:フルマラソンsub 3時間30分)第5クールMVPに選ばれた金子一美さん
RETO RUNNING CLUBの第5クール(2023年5月〜7月)、金子一美さんはストラバでチームでもトップを競うレベルで距離を踏んでいました。昨年は貧血の影響で練習後に倒れ込むなど体調面での不安を抱えていましたが、このクールでは体質改善が進んで貧血の症状の軽くなり、充実した練習をこなし、月間350キロ越えを実現しました。
復調のきっかけとなった食事改善
このクールからすごく体調が良くなってRETOの練習はもちろん、普段の練習もメニューをこなせるようになったので、それが走りにも出て来ているのかなぁと思っています。
猛暑の中行われた1500mタイムトライアルでも目標を達成
そのキッカケになったのは、貧血のための点滴と中野(ジェームズ修一)さんの食事指導です。以前から貧血気味で練習の途中で具合が悪くなって、練習をこなせなかったりしたんですが、そのふたつのおかげでガラリと変わりました。中野さんの食事指導は、これまでの食事についてお話しをさせてもらった時、「栄養失調の状態で、常に貯金がない状態で走っているので、タンパク質をしっかり摂りましょう」と言われたんです。それから3週間、3食を撮って中野さんに送って見ていただきました。私の体重や日々の練習量でいうと1日、約80gのタンパク質が必要になるんですけど食事を見て、「今日はゆで卵を一つ食べたらいい感じですね」とか、「動物性と植物性タンパク質のバランスをもう少しよくしてください」等々、アドバイスをしていただいて、その上でこういう食事を摂ればタンパク質が足りてきますというベースを作っていただきました。
メンバーから相談を受けることも多い金子さん
全ては秋以降のレースに向けて
それを続けていくことで、以前と違いが明確に出てきました。練習では、後半に粘りが出て来て、最後はしんどいみたいのがあまりなくなったんです。また、6月は300キロ、7月は350キロを目指していて、距離を踏む練習がメインにしていましたが、リカバリーも含めてすごくうまくいっている感じがしています。今月、350キロに設定したのは、道マラのスタートラインに立った時、これだけ走ったという自信になるかなということで設定しました。それに夏の走り込みは秋からのレースの結果を左右すると思っているので、これまでの練習、北海道マラソンを含めてすべてを秋の金沢、来年の勝田、東京に繋げていけたらと思っています。
富士見合宿
5クールを終えて、チームの雰囲気は変わりましたね。
私は1クール(RRC発足時)からのメンバーですが、最初の頃のBチームは、女子が3人で、刺激し合うというよりはのほほんという感じでやっていました(笑)。でも、徐々に女子が増えて、目標をクリアしようと自分をプッシュする人が増えることで、私もそういう流れに乗れるようになってレースに対する気持ちも変わってきました。
メンバーの目標達成にも刺激を受けて
ひとつ転機になったのは、ゆうこりん(長谷部裕子)が長野マラソンでサブ3.5を達成したことです。目標を達成して格好いいなと思いましたし、すごくいい流れを作ってくれたと思うんです。次は自分だとは、その時はまだ思えなかったんですが(苦笑)、練習して力が伸びている人をみるといい環境にいるなと思いますし、そこに希望が持てますよね。
標準を合わせるのは秋以降のレース
昨年は、まだチームの波に乗れていない感じだったんですけど、今は走れている手応えを感じていますし、ようやくスタートラインに立った気がします。そういう状態ですので、このクールでのMVPは正直、えって思いましたし、しっかり目標をクリアしてからいただければと思いました(苦笑)。でも、期待含みということで、これを励みにしてサブ3.5を達成したいと思います。