RRC member interview
text:Shun Sato
A1チーム(目標:サブ3時間00分)年間MVP 金子文也さん
3レース連続の自己ベスト更新
2023‐2024シーズンは、サブ3を達成できて、自分の成長が感じられたので、すごく有意義な1年でした。
サブ3は、昨年12月のみえ松坂マラソン2023で達成(2時間59分38秒)することができました。元々は2月の別府大分マラソンで狙っていたんです。でも、ひとつ前で達成できたので、別大はサブ3の再現をテーマにしました。結果2時間57分27秒の自己ベストで走ることができ、サブスリーはマグレではないことを実感できました。
3月のふくい桜マラソンは、走りやすいと聞いていましたし、自分が仕上がった状態で挑戦できるレースとして本命視していました。サブ3は別大で再現性を担保できたので、福井では最初から突っ込んでみようと決め、この1年間の成果を試すチャレンジレースに設定していました。結果的に、最初から飛ばし過ぎて後半は意識が飛びそうになり、ゴール後は両足が攣ってしまいましたが、自己ベスト(2時間54分26秒)を更新してシーズンを終われました。サブエガへの壁が見えた一方、このシーズンは当初の目標より良い成果で終われたので、個人的には満足でした。
ライバル心
この1年間、成長できたのは、RETOのおかげです。RETOに入る前は個人で淡々と走っていたんですけど、加入後は自主練に参加したり、自分が走らないけどみんなが走るレースを追いかけたり、逆に自分が走った時に応援してもらったり、誰かの頑張りに刺激を受けたり、誰かの頑張りを糧にして自分も頑張れるようになりました。チームの仲間も刺激になりました。ナガシオ(長塩佳典さん)とか、カズマ(是枝一摩さん)とか、走力も年齢も近い2人がいい記録を出したり、練習会でいい走りをすると、素直に「凄い!嬉しい!」と思う一方、内心では「負けていられない」と思ってメラメラしていました。
トライアスロンの経験をロードに活かす
自分は、夏にはトライアスロンをやっています。似たような競技だけど違いもあって、相互に良い影響があるなと感じています。マラソンは本番までにコンディションを整えて、万全の状態で走り始めて、沿道からの豊富な声援を受けて全力を出し切る。トライアスロンはスイムやバイクの負荷を抱えながら走り始めて、常に自分の身体と向き合って、今どうすべきか模索しながらなんとか走り切る。トライアスロンで培った計画性や粘り強さはマラソンに活きてると思うし、マラソンで学んだレース本番を全力で楽しむ心意気もまた、トライアスロンでのメンタルコントロールに活きてると感じます。
今の自分に必要なトレーニング
トライアスロンではバイクが課題で、最近は週末のロングライドで150キロほど走るようにしたり、平日も1時間から1時間半、ローラーでバイクを漕ぐようにしています。マラソンの練習は、聖也さんのメニューが軸です。個人のポイント練の時はいい状態で走りたいので、走る前に秋本真吾さんが紹介してくださったドリルをやっています。月間走行距離は250キロから300キロ。練習時間は、今は夜が多いです。コンサルティングの会社で働いているので、お客さまの都合次第で朝中心になることもあります。今のところは仕事とマラソン、トライアスロンがうまく噛み合っている感じですね。
トライアスロンとロードのウエイト差
自分は筋肉がつきやすいのですが、トライアスロンをしている時はある程度、体が大きくないと走り切れないのでしっかり食べて、70キロ以上の体重を維持するようにしています。逆にマラソンシーズンになると絞れて、今年の3月は66キロまで落としました。普段は68〜72キロぐらいですね。
ターゲットはサブエガ
次のシーズンの目標として、秋まではトライアスロンをがんばって、10月の高島平ハーフで80分を切れれば、つくばマラソンでサブエガが見えてくるかなと思っています。練習会では『ゴリラが走っているみたい』って言われるんですけど、本当はマッチ―(町田祐磨さん)みたいに軽やかに走りたいです。とはいえ、自分の持ち味を活かしてこれからもドスドスと蹴散らして走っていきます。