RRC member interview
text:Shun Sato
第11クール A2チーム(目標:フルマラソンsub3時間10分切り)MVP 新里茉美さん
20キロからの覚醒
つくばは、いつもの展開になりました。私は、前半がすごく弱くて、20キロ過ぎくらいから覚醒するんです。この時も前半はダメでいーぽん(飯塚菜々子)が引っ張ってくれたんです。でも、ハーフぐらいで「たぶん、このままだとギリギリかも」と言われて、「それはまずい」と思い、そこから前に出て、ペースを上げていきました。30キロ付近のRETOの応援で元気になり、余裕もあったので、「これはいけるぞ」と確信しました。最後までいーぽんと走り、3時間05分28秒の自己ベストでゴールすることができました。
強い気持ちが大事
マラソンは、正直、気持ちだけです。負けず嫌いだと思うんですけど、とにかく「やるぞ」と決めたら何がなんでもやるという性格です。それが良い時は結果に繋がるんですけど、水戸漫遊マラソンのDNFのように無理すると悪い方向に出てしまうこともあります。でも、その強い気持ちがあるからマラソンを走れているんだと思います。
走ることに真摯に向き合う
私は中学時代、陸上をしていました。短距離で100mです。けっこう練習が厳しくて辛かったですけど、走ることは好きだったので、それが社会人になってランニングを再開した動機のひとつになっています。私が走り始めたのは、サリー(西尾沙梨愛)がRETOに入る前ぐらいでした。当時はダイエット、体型維持が目的で走っていたんです。サリーもそのモチベーションでやっていると思っていたらRETOに入ってからランニングに真剣に向き合って、すごく変わったんです。その影響を受けて私も徐々に本気になって走るようになって、23年の湘南国際マラソンで初めてマラソンを走りました。歩いたりして散々だったんですけど、悔しかったので練習して翌年の大阪マラソンに出たんです。そうしたらサブ3.5(3時間23分)をクリアして、びっくりたまげたみたいな感じになりました(笑)。そこからマラソンに火がつきましたね。
ターゲットは大阪国際
大阪を走った後、「どうせなら大阪国際、狙ったら」とRETOの人たちに言われたんです。3時間07分切りが最低ラインなので「それ、いいかも」と思い、まずは設定タイムをクリアして、大阪国際に出ることを目標にしました。練習は基本的にRETOのメニューだけです。A2チームでもサブ3いけるぐらいの設定ですし、タムケン練では距離を中心に走ったので、ふたつをこなすことで自信をつけることができました。
大切ないーぽんの存在
つくばで自己ベストを出して、大阪国際の設定タイム(3時間07分)をクリアすることができたのは、いーぽんの存在が大きいです。昨年の大阪マラソンの時、サリーが集合写真を撮るというのでついていった時、初めて会ったんです。その時、「Dブロックで誰か3.5目指す人いないですか」と声を掛けたらいーぽんが「サブ3.5を狙っています」と応えてくれて、42キロをデートしました。そこから仲良くなって、私も5月にRETOに入りました。ストラバでお互いにチェックするようになり、RETOやタムケン練などで一緒に走ってきました。いーぽんがいなかったら私はここまで来れなかったですね。
―なぜ、走るのですか。
目標を決めたら何が何でもやるタイプなので、それを達成したい一心で走っています。あとは、走った後のお酒が美味しいので(笑)そのために走っています。